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新TOEFL 2026完全ガイド - 新形式・スコア・対策戦略のすべて

試験

新TOEFL 2026はどう変わった? 85分の短縮形式、アダプティブ方式、1-6のバンドスコア、新タスクと対策法を日本人受験生向けに徹底解説します。

机の上に並ぶTOEFL対策用の参考書とノート

Lead image: Wikimedia Commons

2026年1月。ETSのサイトを開いて、3か月間対策してきたTOEFLの最終確認をしようとした瞬間、あなたは気づきます。まったく別の試験になっている。 統合タスクがない。エッセイがない。Listeningでメモが取れない。スコアもおなじみの0-120ではなく、1-6のバンド制に変わっている。足元が崩れるような感覚。YouTubeで観た攻略動画、予備校のノート、やり込んだ問題集、すべてが一瞬で時代遅れに見えてしまう。

深呼吸してください。新TOEFL 2026は災難ではなく、チャンスです。 試験時間は短く(2時間から85分へ)、内容はより実用的になり(アカデミック・エッセイの代わりにメール、会話、アナウンス)、そして正直に言えば、海外の大学で実際に使う英語にずっと近づきました。ETSは試験をゼロから作り直し、実際のコミュニケーション能力をより正確に測れるよう設計し直したのです。つまり、あなたが本当に英語を話し書けるのであれば、新形式はあなたを助けてくれる味方になります。

このガイドでは、新TOEFL 2026を徹底的に分解します。各セクションの構造、アダプティブ方式の仕組み、そして日本人受験生に向けた具体的な対策戦略まで網羅しました。旧形式との違い、1-6の新スケールの使い方、必要な準備期間、申込み方法まで、順を追って解説します。英国、オランダ、スイスなど、英語力証明が必要なすべての進学先を目指す人は、ぜひ最後まで読み進めてください。

新TOEFL 2026:押さえておくべき事実
約85分
試験時間
(2時間から短縮)
1-6
新バンドスケール
(CEFR対応)
107-136
合計問題数
(4セクション)
アダプティブ
Reading・Listeningで
難易度が自動調整
$200-245
受験料
(国によって異なる)
72時間
スコア通知までの
時間
出典:ETS公式TOEFL iBT 2026仕様書

新TOEFL 2026とは何か?

2026年1月21日、TOEFLを60年以上にわたり提供してきたETS(Educational Testing Service)が、完全に再設計されたTOEFL iBTを正式に開始しました。これは小さなアップデートではありません。革命です。形式、タスクの種類、採点方法、試験時間、ほぼすべてが変わりました。変わらなかったのは「TOEFL」という名前と、Reading・Listening・Speaking・Writingという4セクション構成だけです。

ETSがこれほど大きな変更を決断した理由はいくつかあります。第一に、旧TOEFLは時代に合わなくなっていました。「テキストを読んで、講義を聴いて、エッセイを書く」という統合タスクは理論上はアカデミックでしたが、実際の大学生活におけるコミュニケーションとはかけ離れていたのです。第二に、競合のIELTSが、短い形式と実用的なタスクで欧州を中心に存在感を強めていました。第三に、AI技術の発展により、Speaking・Writingを自動採点できるようになり、結果発表を6〜10日から72時間に短縮できるようになりました。

新TOEFLの試験時間は約85分、旧形式の半分以下です。Speakingはわずか8分(2タスク)、Writingは23分(3タスク)。ReadingとListeningはアダプティブ方式で、あなたの実力に応じて問題の難易度がリアルタイムで調整されます。これは採点思想の根本的な転換です。難しい問題を2時間浴びせ続けるのではなく、受験者のレベルを素早く特定し、そこを精密に測定する方向へシフトしました。

最も大きな変更点はスコアリング方式です。新TOEFLは1-6のバンドスケールを導入し、これはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に直接マッピングされています。バンド1がA1、バンド6がC2に対応します。2年間の移行期間(2028年まで)は、新しい1-6スケールと従来の0-120スケールの両方で結果が通知されるため、大学側も適応する時間があります。これは賢明な決定です。つまり、あなたのスコアが即座にIELTSやCambridge英検と比較可能になるということです。

海外進学を目指す日本人受験生にとって、新形式は基本的に良いニュースです。オックスフォード、ケンブリッジETHチューリッヒSciences Poといったトップ校を目指す場合でも、試験は日常的な言語使用に近くなり、短くなり、結果も早く届きます。必要なのは、旧TOEFLの知識を一度リセットして、新形式をゼロから学び直すことだけです。

旧TOEFL vs 新TOEFL 2026何が、どのように変わったのか
項目 旧TOEFL iBT(〜2025年) 新TOEFL 2026
試験時間 約2時間 約85分
採点方式 0-120スケール(各セクション30点) 1-6バンド(CEFR準拠)+移行期間中は0-120も併記
Reading 約700語のパッセージ2本、20問、35分 3タイプのアダプティブタスク、35-48問、最大27分
Listening 講義+会話、メモ取り可、36分 4タイプのタスク、メモ不可、最大27分
Speaking 4タスク(独立1+統合3)、16分 2タスク(リピート+インタビュー)、最大8分
Writing 統合1+アカデミック・ディスカッション1、29分 3タスク(文構築+メール+ディスカッション)、23分
統合タスク あり(読む+聴く+話す/書く) なし、各技能を独立して測定
エッセイ あり(essay response) なし、メールとディスカッションで代替
アダプティブ方式 なし あり(Reading・Listening)
AI採点 部分的(Writingのみ) 全面導入:WritingとSpeakingはAI採点
スコア通知 6-10日 72時間
出典:ETS、TOEFL iBT Test Content and Format 2026

新TOEFL 2026の構成:セクションごとの詳細

新TOEFL 2026は、Reading・Listening・Speaking・Writingの4セクションで構成されます。各セクションには旧TOEFLにはなかった新しいタスクが導入されており、一つずつ見ていきましょう。

Reading、最大27分、35-48問

新TOEFLのReadingは、かつてのように長いアカデミック・パッセージ2本+選択式問題ではなく、3タイプのタスクで構成されます。このセクションはアダプティブで、問題数と難易度はあなたのレベルに応じて変動します。

1. Complete the Words(単語補完) アカデミックな文章の一部が提示され、その中の10個の単語の一部が欠けています。あなたのタスクは、欠けた文字を補って正しい単語を再構成すること。この問題はアカデミック語彙と、文脈の中で単語を認識する力を測ります。ディクテーションではありません。文の前後と一部の文字が見えているので、本質的にはパターン認識の課題です。こうしたタスクは日本の英語教育ではほぼ出題されないため、最初は戸惑うかもしれません。

2. Read in Daily Life(日常的な読解) 15〜150語程度のメール、掲示、メニュー、チラシ、キャンパス掲示板のアナウンスなどの実用テキストが提示されます。各テキストに対して1〜2問の選択式問題。これは旧TOEFLには存在しなかった完全な新機軸で、海外大学のキャンパスで日常的に遭遇する文書から素早く情報を拾う能力を測ります。授業の登録、寮の規則、授業スケジュール、サークル活動の案内、まさに実生活の英語です。

3. Read an Academic Passage(学術文章の読解) 約200語のパッセージ(旧TOEFLの700語から大幅に短縮)と5問の選択式問題。テーマは自然科学、人文科学、社会科学など。このタスクが旧形式に最も近いですが、テキストは大幅に短くなり、設問もより的確になりました。長文の壁を乗り越える必要はなく、短い文章から主張と詳細を素早く把握できれば十分です。

Listening、最大27分、35-45問

Listeningも大きく変わりました。最大の変更点は、メモが取れないことです。旧TOEFLではメモ取りが合格戦略の中核でしたが、今や短期記憶とアクティブ・リスニング力に頼る必要があります。このセクションもアダプティブです。

1. Listen and Choose a Response(聴いて応答を選ぶ) 短い発言や質問が流れ、最も適切な応答を選択肢から選びます。会話のやり取りの理解を測る、テンポの速い問題です。キャンパスでのリアルな会話を想像してください。誰かが話しかけてきて、それに適切に反応する、そんな場面を想定しています。

2. Listen to a Conversation(会話の聴解) 約10往復の会話(例:学生と事務室職員、学生と教授)が流れ、その後に選択式問題が出題されます。会話のテーマは典型的なアカデミックな場面:オフィスアワーの予約、コースのルール確認、事務手続きの相談など。口調は自然で、口語表現も含まれます。

3. Listen to an Announcement(アナウンスの聴解) キャンパスの掲示放送や講義室での連絡、授業スケジュールの変更、運営情報、イベント告知などが流れます。設問では「いつ・どこで・何をすべきか」といった重要な詳細を聞き取れたかが問われます。

4. Listen to an Academic Talk(学術的な講話の聴解) 100-250語の短い講義と選択式問題。旧形式に最も近いタスクですが、講義自体ははるかに短くなりました。テーマは自然科学、社会科学、人文科学と多岐にわたり、大学1年次に実際に耳にするような内容です。繰り返しますが、メモは取れません。議論の構造を能動的に聴いて記憶する必要があります。

Speaking、最大8分、2タスク

ここが最も大胆な変更点です。旧TOEFLはSpeakingに4タスク(うち3つは統合タスク:読んで聴いて話す)を課していました。新TOEFLはわずか2タスクで、統合タスクはゼロ。 採点はAIが行います。

1. Listen and Repeat(聴いてリピート) キャンパス生活や日常的な場面に関する7つの文が読まれ、それをできるだけ正確に繰り返します。これは創造的な発話テストではなく、発音、イントネーション、アクセント、流暢さのテストです。AIはあなたの発音がネイティブスピーカーに理解されやすいか、文のリズムが自然か、音節の強勢が正しいかを分析します。

日本人受験生にとって、このタスクは意外に難しい場合があります。日本語は**モーラ拍(mora-timed)の言語で、各モーラがほぼ等しい長さを持ちます。一方、英語はストレス拍(stress-timed)**で、強勢音節の間隔がほぼ等しく、弱音節は「押し潰される」ように発音されます。L/Rの区別、日本語にない「th」音、シュワ(曖昧母音 /ə/)、さらに「strengths」のような子音連結など、カタカナ英語の癖を抜く練習が必要です。College CouncilのTOEFLアプリでは、AIがあなたの発音を解析し、どこがモデルからずれているかを具体的に指摘します。

2. Take an Interview(インタビュー形式の応答) 4つの質問が出題され、それぞれ45秒以内で答えます。準備時間はなく、質問が出た瞬間に話し始める必要があります。質問は、あなたの経験・意見・計画に関するもの。「グループの中で問題を解決しなければならなかった状況を説明してください」「大学を選ぶ際、立地とランキングのどちらが重要ですか」「あなたに影響を与えた本について話してください」といった内容です。

このタスクは即興性と発話の流暢さを測ります。完璧な文法を求めているのではなく、45秒以内で思考を整理し、長い沈黙なく話し、筋の通った回答を組み立てられるかを見ています。日本人受験生は「完璧な答え」を頭の中で先に組み立てようとして、10〜15秒の沈黙を作ってしまい、得点を落とすパターンが非常に多いです。

Writing、23分、3タスク

Writingは旧TOEFLの長い2タスクから、短い3タスクへと再編されました。エッセイはなく、read-listen-writeの統合タスクもありません。採点はすべてAIが担当します。

1. Build a Sentence(文の構築、6分) 学生同士のやり取り(例:メッセージのやり取り)を模した文の断片が混在した状態で提示され、正しい順序に並べ替えます。このタスクは英語の語順、つまり主語-動詞-目的語の順序、副詞の位置、疑問文の構造を測ります。日本語は語順が比較的自由で動詞が文末に来るため、英語の厳格な SVO 語順への切り替えは意識的な訓練が必要です。

2. Write an Email(メール作成、7分) シチュエーション(例:「教授が課題の提出期限を変更したが、その日は別の試験と重なっている」)が提示され、7分以内に返信メールを書きます。フォーマル/セミフォーマルなメールの書き方、適切なトーン、明確な構成、具体的な依頼や情報伝達を測ります。TOEFL史上もっとも実用的なタスクの一つで、海外大学では実際にこの種のメールを頻繁に書くことになります。

3. Write for an Academic Discussion(学術ディスカッションへの投稿、10分) 旧TOEFLから唯一生き残ったタスクで、形式は少し変わっています。教授からの質問と、2人の学生の発言が提示され、あなた自身の議論への寄与を書きます。他の参加者の論点に言及し、自分の立場を提示し、具体例で裏付ける必要があります。期待される長さは100-150語です。

新TOEFL 2026の構成・タイムライン

合計時間:約85分 · 新スケール:1-6バンド(CEFR)

Reading
最大27分
Listening
最大27分
Speaking
最大8分
Writing
23分

Reading

最大27分 · 35-48問

アダプティブ

1. Complete the Words
2. Read in Daily Life
3. Read an Academic Passage

Listening

最大27分 · 35-45問

アダプティブ

1. Listen & Choose a Response
2. Listen to a Conversation
3. Listen to an Announcement
4. Listen to an Academic Talk

Speaking

最大8分 · 2タスク

AI採点

1. Listen and Repeat(7文)
2. Take an Interview(4問)

Writing

23分 · 3タスク

AI採点

1. Build a Sentence(6分)
2. Write an Email(7分)
3. Academic Discussion(10分)

出典:ETS、TOEFL iBT 2026 Test Framework

アダプティブ方式:その仕組み

新TOEFLの2つのセクション、ReadingとListeningはアダプティブ方式です。つまり、問題の難易度があなたの回答に応じて試験中に変化します。正答が続けば次の問題はより難しくなり、誤答が続けば難易度は下がります。システムの目標は、あなたのレベルを精密に特定すること。簡単すぎる問題や難しすぎる問題で時間を浪費させません。

これがスコアにどう影響するのでしょうか。重要な原則は、難しい問題ほど配点が高いということ。難しい問題に正解すれば、同じ数の正解でもスコアはより速く上昇します。だからこそ問題数は固定ではなく、Readingで35-48問、Listeningで35-45問と幅があります。システムは自信を持ってレベルを判定できればセクションを早めに終わらせますし、回答にばらつきがあればもっと多くの問題を出します。

共通テストのような問題数固定の試験に慣れている日本人受験生にとって、この形式は精神的な適応が必要です。押さえておくべきルール:

  • 問題が難しくなってもパニックにならない。それは良い兆候です。システムがあなたを高く評価し、上限を探っているのです
  • 序盤の「簡単な」問題を軽視しない。最初の数問が難易度の軌道を決めます。序盤で連続して間違えると、低い軌道に押し込まれる可能性があります
  • 前の問題に戻れない。アダプティブ・セクションでは回答は確定です。「後で見直す」マーキングはできません
  • 時間は弾力的だが有限。セクション全体で最大27分。より多くの問題を出された場合(システムがより多くのデータを必要とする場合)、1問あたりの時間は短くなります
  • 当てずっぽうは避ける。アダプティブ方式では、難しい問題を間違えることのペナルティは簡単な問題を間違えるよりは小さいです。ただし、推測の連続は測定精度を下げ、結果的に低いスコアに繋がります

SATの適応形式(MST:Multistage Adaptive Testing)は第2モジュール全体を第1モジュールに基づいて調整するのに対し、TOEFL 2026はより粒度が細かく、1問ごとに適応が行われます。これは精度の高い測定を可能にする一方、1問の回答が次に見る問題に即座に影響するということでもあります。

新TOEFL 2026スコアスケール(1-6バンド)

CEFR対応の新スケール · 旧0-120スケールは2028年まで移行期間中併記

6
C2
Proficient(完全な熟達)
アカデミックでもプロフェッショナルでも自在に英語を運用。ニュアンス、皮肉、専門的なテキストを理解。最難関大学が求めるレベル。
〜110-120(旧スケール)
5
C1
Advanced(上級)
学術環境での効果的なコミュニケーション。時折ミスはあるが理解に支障なし。多くの大学で十分なレベル。
〜95-109(旧スケール)
4
B2
Upper-Intermediate(準上級)
複雑なテキストの主要な論点を理解。かなり流暢に話せるが、学術的な場面で時折誤解が生じる。
〜72-94(旧スケール)
3
B1
Intermediate(中級)
よく知っている状況での基本的なコミュニケーションは可能。学術文章や複雑な議論では苦戦。通常、英語圏での留学には不十分。
〜42-71(旧スケール)
2
A2
Elementary(初級)
単純な文と基本語彙のみ。短いテキストの断片を理解。英語圏の大学進学には不十分。
〜20-41(旧スケール)
1
A1
Beginner(初学者)
英語との接触は最小限。最も基本的な表現のみ理解。受験前にさらなる学習が必要。
〜0-19(旧スケール)

出典:ETS、TOEFL iBT Score Scale 2026 · CEFR対応は公式ETS資料に基づく参考値

新TOEFLの採点とスコアレポート

新しい採点方式は、大学側と受験者の両方にとって最も重要な変更かもしれません。もう30+30+30+30=120を狙う必要はありません。今後は各セクション1-6のバンドスコアと、総合バンドが通知されます。

1-6スケールの仕組み

4つの各セクション(Reading・Listening・Speaking・Writing)は1-6バンドで採点されます。総合バンドは、セクション別スコアの中央値または加重平均です。バンドはCEFRに直接紐づけられており、TOEFLはついにIELTSやCambridge英検と同じ共通尺度で比較可能になりました。B2/C1/C2の枠組みで考える欧州の大学にとって、これは大きな簡素化です。

2年間の移行期間(2026年1月〜2028年1月)の間、ETSは新1-6スケールと従来の0-120スケールの両方で結果を通知します。つまり、ある大学が「TOEFL最低100点」を要求していれば、あなたのスコアレポートには対応するバンド(例:5=C1)と従来スコア(例:103)の両方が記載されます。2028年以降、0-120スケールは廃止されます。

Speaking・WritingのAI採点

これは議論を呼ぶ一方、非常に興味深い変更です。新TOEFLのSpeakingとWritingセクションは、AIによって全面的に採点されます。ETSは、AIモデルが何百万もの評価済み回答で訓練されており、人間の採点者と少なくとも同等に一貫していると主張しています(そして、200本のエッセイを採点した後の疲労や機嫌の悪さがない分、より一貫しているとも)。

実務的には何を意味するのでしょうか。第一に、結果が72時間で届くこと。旧TOEFLの6〜10日に対して劇的な短縮です。第二に、AI採点は明確な基準で行われます:

  • Speaking:発音の明瞭性、流暢さ、イントネーション、テンポ、文法の正確性
  • Writing:文章構成、論点の展開、文法の正確性、語彙の適切性、一貫性

批判者は、AIが非典型的だが正しい回答を低く評価したり、訛りにペナルティを課す可能性を指摘しています。ETSは、システムがバイアスについて定期的に監査されており、受験者は追加料金で人間による再採点を依頼できると回答しています。

スコアレポートの送信

TOEFL 2026のスコアレポートには、総合バンド(1-6)、セクション別バンド、移行期間中の従来スコア(0-120)、CEFR記述子、そして得意・苦手分野の詳細情報が含まれます。スコアは無制限の大学数に送信可能で、ETSは無料4校の上限を撤廃しました。今後はオンラインで送信し、大学はスコア発行から24〜48時間以内に電子的に受領します。

重要:TOEFL iBTのスコアは試験日から2年間有効です。2027/28学年度の入学を目指すなら、2026年2月に受験したTOEFLは依然として有効です。

日本人受験生に効くTOEFL対策戦略

日本人受験生には独特の言語プロファイルがあります:文法知識の基盤は比較的強い(学校教育の形式的文法指導のおかげ)、読解力もまずまず(英語で多読している人は特に)、しかし発音と発話の流暢さが弱い傾向にあります。新TOEFLの形式は、まさに日本人の弱点を突いた形になっています。セクションごとの対策を見ていきましょう。

Reading、最大の得意セクション

日本人は一般に読解には強いです。ただし、新形式は旧TOEFLではさほど重要でなかった2つの技能を要求します。第一に、Complete the Wordsは単語の断片からアカデミック語彙を認識する能力を要求します。これには広い受動語彙が必要です。JSTOR、The Guardian、BBCのようなアカデミック寄りの記事を読み、新出語を記録しましょう。第二に、Read in Daily Lifeは短い実用的テキストを素早く処理する力を求めます。英語のメール、掲示、告知を日常的に読む練習が有効です。

Listening、最大の壁:メモ取り禁止

多くの日本人受験生にとって、これは厳しい変更です。旧TOEFLでは「聞こえたものをすべて書き取る」戦略に頼ってきた人が多いからです。メモは取れません。 能動的な聴解を訓練する必要があります。アカデミック系ポッドキャスト(TED Talks、Freakonomics、Radiolab)を一時停止や筆記なしで聴き、その後に主要なポイントを記憶から再構築する練習をしましょう。College CouncilのTOEFLアプリには、新形式に準拠したListening演習が、即時フィードバック付きで搭載されています。

Speaking、発音と即興性

ここで日本人受験生は最も多くの得点を失います。2つの重点領域があります。

発音:英語は**ストレス拍(stress-timed)の言語で、2〜3音節ごとに強勢が置かれ、その間の音節は「圧縮」されます。一方、日本語はモーラ拍(mora-timed)**で、各モーラがほぼ均等な長さを持ちます。「Listen and Repeat」はまさに英語のリズムを測るタスクです。自分の発音を録音し、モデル音声と比較しましょう。日本人が特に意識すべきポイント:L/Rの区別、「th」音(日本語に存在しない)、シュワ音(曖昧母音 /ə/)、子音連結(「strengths」「texts」など)、そしてカタカナ英語の癖を抜くこと。AIが発音を解析するCollege CouncilのTOEFLアプリで練習しましょう。

即興性:「Take an Interview」は考える時間をくれません。日本人受験生は受動的英語力は豊富なのに、即座に発話を生成する訓練が不足しがちです。ランダムな質問に声に出して答える練習を、タイマーを45秒にセットして毎日行いましょう。「好きな教科と、その理由」「印象に残っている旅行」「理想の週末」など、身近なお題で1日10分の習慣にすることが有効です。

Writing、新形式だがエッセイより楽

朗報:300語のエッセイを書く必要はありません。悪い知らせ:時間制限のある3つの短いタスクがあります。Build a Sentenceは英語の語順を完全に習得する必要があります。文の書き換え練習(受動態⇔能動態、修飾語を関係詞節に変換など)を行いましょう。Write an Emailは、英語で1日2〜3通メールを書く(自分宛でもよい)習慣で訓練できます。Academic Discussionは旧形式から生き残った唯一のタスク。旧TOEFLを対策していた人にはアドバンテージがあります。

TOEFL 2026対策プラン

3か月プラン
英語B2+(英検準1級以上・CAE合格者向け)
1か月目
診断+新形式の把握
College Council Appで模擬試験。すべての新タスクに慣れる。毎日:Reading 20分+Listening 20分(新形式)。
2か月目
集中演習
Speaking:毎日15分のリピート+10分の質問応答。Writing:1日1メール+1ディスカッション。アカデミック語彙:新出語15語/日。
3か月目
模試+仕上げ
週2回の本番形式模擬試験。エラー分析。弱点セクション集中。最終週:軽い調整、睡眠、平常心。
6か月プラン
英語B1 - B2(英検2級〜準1級・初中級者向け)
1〜2か月目
英語基礎の底上げ
毎日30分の英語多読。字幕なしでアカデミック系ポッドキャストを聴く。英文法の基礎固め。TOEFLの対策はまだ始めない。
3〜4か月目
TOEFL形式の導入
診断テスト。新タスクの学習。College Council Appで毎日45分、各セクション1タスクずつ。アカデミック語彙の拡張。
5か月目
集中演習
Speaking集中(30分/日)。Writing:1日2タスク。Listeningはメモなし。週1回の本番形式模擬試験。
6か月目
仕上げ+本試験
週3回の本番形式模擬試験。最後の弱点補強。メンタル調整。最終週に本試験。

対策プラン:College Council、2024〜2026年の受験生指導経験に基づく

TOEFLへの申込みと試験日の選び方

新TOEFL 2026の申込みは、ETSアカウントを通じて完全オンラインで行います。手順は以下のとおりです:

  1. ets.org/toeflにアクセスし、アカウントを作成(既存アカウントでログイン)
  2. 「Register for TOEFL iBT」から試験日を選択
  3. テストセンターを選択。日本では東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、広島など全国の主要都市で受験可能
  4. 受験料を支払い(国により$200-245、日本ではおよそ$245=約36,000円)
  5. 試験当日の案内がメールで届く

TOEFL試験は月に10回以上実施されており、年7回しか実施されないSATと比べて圧倒的に柔軟です。ほぼ任意の週末を選択できます。申込みは試験日の最低2週間前までに済ませるのが理想で、9月・1月・出願締切直前などの人気枠は早めに埋まります。

**TOEFL Home Edition(自宅受験)**の選択肢も新形式で引き続き利用できます。要件は安定したインターネット接続、カメラ、マイク、他者がいない個室。自宅受験のスコアはテストセンター受験と同等に扱われます。

申込みの詳細な手順は、TOEFL 2026登録方法ステップバイステップガイドで解説しています。

欧州主要大学のTOEFL要件
2026/2027年度入学のTOEFL iBT最低スコア
大学 最低TOEFL(旧スケール) バンド(新スケール) 備考
Oxford 英国 100(各セクション25以上) 5(C1) スタンダード・レベル。一部の学科は110以上を要求
Cambridge 英国 110(各セクション25以上) 5-6(C1 - C2) 欧州でも最高水準の要求
LSE 英国 107(各セクション25以上) 5(C1) 全学科で統一基準
ETH Zurich スイス 100 5(C1) 英語プログラム(MSc)向け
Amsterdam オランダ 92 4-5(B2 - C1) 学科により異なる。PPLEは100
Sciences Po フランス 100 5(C1) 英語プログラム向け
CBS Copenhagen デンマーク 91 4-5(B2 - C1) BSc in International Business向け
Maastricht オランダ 90 4-5(B2 - C1) UCMとEuropean Lawは100
KU Leuven ベルギー 79-94 4(B2) 学部により異なる。工学部79、人文学部94
Trinity Dublin アイルランド 90 4-5(B2 - C1) 各セクション21以上
出典:各大学公式サイト、2026年2月時点 · 新スケールのバンドはETSの参考換算による

欧州大学の語学要件についてさらに詳しくは、TOEFL vs IELTS:欧州留学にはどちら?と、欧州大学に必要なTOEFLスコアの記事を参照してください。

2026年以前に受験した旧TOEFLのスコアはまだ有効ですか?
はい、TOEFL iBTのスコアは形式のバージョンに関係なく、受験日から2年間有効です。2025年3月に旧TOEFLで105点を取った場合、そのスコアは2027年3月まで有効で、大学も受け入れます。ETSは旧0-120スケールと新1-6スケールの換算表を提供しており、旧スコアが現在の大学要件を満たしていれば、新TOEFLを受け直す必要はありません。
2026年、日本人受験生にとってTOEFLとIELTSどちらが良い?
新形式では、TOEFLとIELTSはかつてないほど似通っています。どちらも実用的な能力を測定し、どちらもCEFR対応のスケールです。TOEFLが優位なのは:完全コンピューター試験が好み、結果を72時間で欲しい(IELTSは13日)、米国・アジアの大学に出願する場合。IELTSが優位なのは:対面のSpeakingが好み、英国に出願する(IELTSの方が普及)、紙形式に安心感を覚える場合。詳しくはTOEFL vs IELTSの比較記事を参照。
新TOEFLの対策にはどれくらい時間が必要ですか?
出発点のレベル次第です。英語C1(英検1級・CAE合格レベル)なら、新形式の習得に4〜6週間。B2(英検準1級・高いレベルの高校英語)なら、体系的な学習で2〜3か月。B1(英検2級レベル)なら、語学基礎の構築も含めて4〜6か月が目安です。重要なのは、新形式はレベルに関わらず慣れが必要ということ。C1レベルでも、Complete the Words、Listen and Repeat、Build a Sentenceなどの新タスクは練習しないと失点します。
WritingとSpeakingのAI採点は公平ですか?
ETSによれば、AIシステムは何百万もの採点済み回答で訓練され、訛り、方言、特殊な文体に対するバイアスについて定期的に監査されています。実際には、AIは明確な基準(理解しやすさ、流暢さ、構成、文法)で採点するため、人間採点よりも予測可能になります。結果に納得できない場合、追加料金(約$80)で人間による再採点(rescore)を依頼できます。SpeakingまたはWritingのスコアが1バンド以上低いと感じた場合は検討する価値があります。
新形式でもTOEFLを自宅で受験できますか?
はい、TOEFL Home Editionは新形式2026でも利用可能です。自宅のPCで、遠隔の試験監督のもとに受験します。要件:安定したインターネット接続(最低2 Mbps)、カメラとマイク、他者のいない個室、何も置かれていない机(メモ・スマホ・追加ディスプレイ禁止)。Home Editionのスコアはテストセンター受験と同等に扱われ、大学は区別しません。費用も同額です。
欧州留学にはTOEFLで何バンド必要ですか?
ほとんどの欧州大学はB2 - C1レベルを要求しており、新スケールではバンド4-5に相当します。具体的には:Oxford、Cambridge、LSEはバンド5-6(旧スケール約100-110)。オランダの大学(Amsterdam、Maastricht)はバンド4-5(旧スケール約90-100)。北欧の大学(CBS、SSE)はバンド4-5(旧スケール約90-95)。イタリア・スペインの英語プログラムはバンド4(旧スケール約80-90)。移行期間中、大学は両スケールで結果を受け入れます。詳細は欧州大学のTOEFLスコアガイドを参照してください。
新TOEFLは何回受験できますか?
何度でも受験可能ですが、最低3日の間隔を空ける必要があります。年間の受験回数制限はありません。実際には、ほとんどの受験生は1〜2回の受験で十分です。72時間でスコアが届くため、2回目の受験が必要かどうかを素早く判断できます。ETSは「MyBest scores」オプションを提供しており、大学は複数回の受験における各セクションの最高点を見ることができます。ただし、すべての大学がMyBest scoresを受け入れるわけではないため、志望校のポリシーを確認してください。

まとめ:新TOEFLは新しいスタート

新TOEFL 2026は、この試験の歴史上もっともラディカルな変化です。短く、実用的で、アダプティブで、AI採点。旧形式で対策してきた人は、一度知識をリセットして新しく学び直す必要があります。まだ学習を始めていない人には、「忘れる」必要がないというアドバンテージがあります。

海外進学を目指す日本人受験生にとって、新TOEFLはチャンスであると同時にチャレンジでもあります。チャンス、なぜなら試験は日常の言語使用に近く、短くなり、結果も早く届くから。チャレンジ、なぜならSpeakingは自然な発音と即興性を要求し、Listeningではメモが取れないから。しかし、適切な学習計画と日々の練習があれば、バンド5(C1)は決意ある受験生なら十分に射程圏内です。1対1の個別サポートが必要な方は、College CouncilのTOEFLアプリでAIフィードバック付きの個別最適化学習が可能です。

次のステップ

  1. TOEFL模擬試験、またはCollege CouncilのTOEFLアプリで新形式の診断テストを受け、自分の強みと弱みを知る
  2. 志望校の要件を確認:バンド4(B2)で十分か、バンド5(C1)が必要か? 詳細は欧州大学のTOEFLスコアガイド
  3. スケジュールを決める:試験日の3か月前(B2+)または6か月前(B1)から学習開始
  4. 毎日練習College CouncilのTOEFLアプリで新タスクをAIフィードバック付き演習、メモなしListening、発音解析Speaking
  5. 受験申込みTOEFL 2026登録ガイドでステップバイステップ解説
  6. IELTSと比較:どちらを受けるか迷っている方はTOEFL vs IELTS記事
  7. セクション別対策:詳細な戦略は各専門ガイドで:ReadingListeningSpeakingWriting

新TOEFL 2026は、海外大学で本当に必要なこと - -教授からのメールを読める、講義を一語一句メモせずに聴ける、準備時間なしで質問に答えられる、明快で簡潔な文章が書ける - -を測ります。これらが実際にできるなら、新形式はあなたの味方です。準備を始めましょう。

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